不妊外来のお知らせ
不妊治療に必要な薬剤の供給不足に対する影響について
現在、天然型黄体ホルモン製剤であるルティナス腟錠(フェリング・ファーマ社)の供給が著しく減少している状況です。さらに、11/1(火)付けで調節卵巣刺激に必要不可欠なHMG注(フェリング・ファーマ社)が出荷停止処置となりました。
(1) ルティナス腟錠(フェリング・ファーマ社)について
本年8月に競合他社の製剤の工場生産がストップしたため、残り3社が発売している黄体ホルモン腟剤の需要が相対的に高まった影響により、市場の流通が著しく減少しています。当院での患者さんの診療の状況を把握して、腟剤を多めに在庫を確保することに努めていますが、通常の半分以下しか取引卸業者からの納入が得られていません。
(2) HMG注(フェリング・ファーマ社)について
原薬の供給元である外部の製造会社において、製造工程が一部変更されていることが確認されたため全世界での出荷を見合わせる処置となりました。当院ではこれまでも他社製品を複数納入していましたが、今後他院との競合が予測され、必要薬剤の供給不足により満足のいく治療を施せるか先行きが不透明な状況です。
以上の点から、患者様によっては1~2カ月、生殖補助医療の延長をお勧めする場合がありますので、ご理解の程よろしくお願い致します。